2020年7月14日火曜日

怪文書 指紋鑑定

怪文書では指紋鑑定をすることも有効となっています。ここでは実際に解決に至った事件をひとつ紹介します。

巻き込まれたのは一流企業の総務部に努めるサラリーマン。ある日、彼の所属する会社の部署宛に、部下と同僚女性とのことを誹謗中傷した差出人不明の手紙が届きます。

社内恋愛は禁止とはなっていませんが、届けられた怪文書には「企業秩序や風紀を乱す行為の禁止」という規則違反していると書かれていました。

部下と同僚女性の交際は、他の社員にはほとんど知られていません。
しかし直属の上司の彼は、来春の結婚予定を事前報告されていて温かく見守っていたところ。

誰かの悪戯かも知れないので、いったん手紙を預かりしばらく様子を見ることになりました。







最初の怪文書が送られてきてから1ヵ月ほどたった頃、またしても同様の手紙が部署宛に送られ、さらには取引先へも届いていた事が判明します。

しかも今回は両名が交際していること以外は事実とは異なり、コンプライアンスに関する悪評や信用不安を流布する内容となっていました。

さすがに会社としても看過できなくなり、犯人を突き止めるため専門機関に相談、筆跡鑑定依頼をすることになりました。

怪文書ワープロ書面でしたが、封筒に書いてある宛名は直筆のため筆跡鑑定ができたのです。

可能性を考えると社内の人間と思われるため、数名の社員の筆跡を採取し調べることで犯人が特定できました。その人物は自主退職扱いで、解雇されることとなりました。

怪文書もどこから足がつくか分かりませんね。




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